2月は1日多い29日の年がありますよね。
閏年(うるうどし)と言いますが、近年だと
2012年
2016年
2020年
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と4年に1度。
と思っていたのですが、実は4年に1度というのは正確ではなかったみたいなのです。
そもそも、私は「閏年」を子どもに聞かれてうまく説明できませんでした。
その上、本当は4年に1度ではなかったということを40半ばにして知ったのでちょっとびっくりしています。
簡単に子どもに説明できるようになりたいなと思ったので、少し調べてみました。
閏年ってなんだろう?
全然知識として身についていなかったのを痛感したのは子どもに質問された時。
説明しようと思っても、言えるのは
4年に1度2月が1日多くなる
ということだけ。
子どもに噛み砕いて説明したい時、自分が理解していないとできませんよね?
そこでまず閏年について見てみると。
閏年がどうしてあるのか
1年は365日と言われていますが、実は1年というのは太陽が1周するのにかかる時間のことです。
この1年、正確には365.24・・・日。
約0.24日多いんですね。
この0.24日が4年で約1日になるので、4年に1度1日足すことで実際の太陽の1年と暦の1年のズレが小さくなるということなのです。
閏年には決まりがあります
閏年をいつにするかきちんと決まっています。
① 4で割りきれる年 ⇒ 閏年
② 100 で割りきれる年 ⇒ 閏年にはならない
③ 100 で割りきれても400で割りきれる ⇒ 閏年
100で割りきれる年と言うのは、先ほどの1年の端数が4年たつと1日分くらいになるというところと関係しています。
0.24×4で0.96なので約1日なのですが、今度は1年につき0.01日足りない計算になります。
その0.01日が100年たつと1日あることになるので、100で割りきれる年には前の閏年から見て4年目だとしても1日足さないのです。
過去1896年は閏年ですが、1900年は平年(閏年じゃない年)で1904年が次の閏年でした。
「100 で割りきれる年 ⇒ 閏年にはならない」これが、閏年が4年に1回ではない年のことなんですね。
ただ、365.24・・・と小数点以下、端数はずっと続いていくので、厳密に言うとズレはもう少しあるのです。
そのわずかなズレを修正するのに計算上400年かかるようなのです。
つまり、400年に1回1日足すということになるので、100で割りきれてもさらに400でも割りきれる年は閏年とするのですね。
近年では2000年がそうでした。
なぜ2月に足すの?
紀元前というずいぶん大昔のローマの暦は、1年の始まりが3月だったので、終わりの2月で調整しようということだったのが由来です。
閏年の計算がそんなに前からあったなんて驚きですよね。
今日の絵本「うるうのもり」
「あの森にはうるう、うるうとなくおばけがいる」
だから行ってはいけませんと言われたのに、転校したての少年は森に行ってしまいます。
そこで出会ったのは「うるう」という「あまり1」の人間。
閏年のように世の中からはみだした、たった一人の存在と少年とのちょっと悲しいお話です。
ラーメンズの小林賢太郎さんが描くふしぎなこの絵本は、閏年にだけ上演されるご自身が脚本・演出・出演までされる舞台「うるう」を絵本にしたものです。
絵がとても細かく繊細で、少しこわいような感じもありますが、ストーリー同様不思議な印象を残します。
友情を育むものの「うるう」は友達をつくらないと決めています。
その理由が、まさに閏年。
せつなくて不思議なこの物語は、大人向けの絵本かもしれません。
4年に1回ではない閏年ですが
長~い期間で見ていくと閏年が4年に1回めぐってこない年もありますが、ネット等で閏年を調べていくと、少なくとも私が生きていると思われる間は4年に1回のようです。
次の4年に1回じゃない年は2100年なんです。
あと50年生きるとしても、この年を私が迎えることは絶対ありえません(笑)
あとはこのややこしい話を子どもにどうやって理解してもらうか、という課題が残りました。
本当は4年に1回ではない、という説明はいらないような気もしますが、我が子が高齢になる頃には平均寿命が今より延びて、100歳越えなんかが当たり前になっていたとしたら。
もしかしたら、2100年を余裕で迎えるかもしれませんね。
さて、我が家の子どもはこの閏年の話を理解できるのでしょうか。
私も上手く伝えることが出来るか、ちょっと自信がありません(笑)