半世紀も生きていると、少しずつ体や記憶力にガタがきていることを実感する場面があります。
新しいことを一度で覚えられなくなったり、なんとなく膝が痛い気がしたり。
職場の私より年輩の方々に「そろそろくるよ」と脅されている毎日です(笑)
記憶力は本当に落ちたなあと日々感じていて、あれそれで話をしてしまう自分が情けなくなる時も。
ピアノは両手を使うので脳に良いと言われています。
若くても認知症は発症することがありますし、それだけで予防になるとは思っていませんが、できることを少しでもやろうかなと考え始めて、子どもの頃習っていたピアノを再開することにしました。
中学まで習っていたピアノを再開
我が家の子どもは5歳からピアノを習っています。
本人がやりたいと言い出したので習わせましたが、練習はあまり好きではないようで(笑)
ピアニストになって欲しいとか音大に入って欲しいとかは親も考えておらず、本人も趣味としてやっているという程度。
それなりの年数、習ってはいるのでそれ相応の教本を順調に進めています。
4年生の学習発表会が、音楽を奏でるというもので、最初の全員での合奏ではピアノの伴奏を担当しました。
1人で伴奏するのは不安があったようですが、なんとかやりきり、親としても嬉しかったのを覚えています。
先日、その時に子どもが弾いていた楽譜が出てきたので、私も弾いてみようかなとピアノに向かったものの。
現役で習っていた頃には間違いなく弾けていたはずのその曲が、まったく弾けなくなっていてちょっと自分にがっかり。
ショパンとかベートーベンとかそういう難しい曲ではないのですが、まず指がまったく動かなくなっていたのにびっくりしました。
それもそのはず、考えてみればもうウン十年も弾いていなかったのです。
子どもに聞かれて教える時に少し弾いてみせるくらいで、まともな練習はしてなかったのですから、当たり前ですよね。
今日の絵本『メロディ~だいすきなわたしのピアノ~』
新品のピアノと女の子の出会いと交流を描いた作品。
「メロディ」と名付けられたこのピアノ、出会った女の子と楽しい日々を過ごします。
嬉しいことがあった時も悲しいことがあった時も、女の子は「メロディ」を弾きました。
ところが女の子が大きくなって、いろんな日常生活の忙しさから、次第に疎遠になっていきます。
これは現実によくあることで、成長とともに友達だったり部活だったり、ピアノ以外のことに目がむいていくにつれ、毎日ピアノに向かうことはなくなってしまうのです。
時が過ぎて、「メロディ」は母から娘へ…。
ピアノが擬人化されているので、ピアノへ感情移入してしまう絵本です。
特にかつて習ったことがある方は、状況は違えど、うなづけることばかりで胸にせまるものがあるかもしれません。
ちょっとずつ、子どもとともに練習していきたい
私も子どもと一緒で、習っていた頃はあまり練習をするのが好きではありませんでした。
ここまでやってきてねと先生に言われたところまで練習せずに、同じところを何度も間違ったり、なかなか先へ進めなかったり。
それでも、1曲覚えて弾けるようになると得意になって何度も弾いたり、少しは次の練習にも意欲がでたりしていた頃もあります。
もちろん練習や努力の賜物とは思いますが、やはりピアノに限らずある程度は個人のセンスがあるかないかで、職業にむすびつくかが決まってくると感じています。
最初からあきらめているわけではありませんが、ピアニストになるような方のようにはやはり弾くことはできません。
それでも楽器を楽しめる環境は貴重なものだと思うので、これからも子どもとともに練習をしていきたいと思っています。
基本の教本は子どものものがあるので、それを使いつつ、やはり練習だけではモチベーションがあがらないので(笑)、あまり難しくない曲を1曲集中して覚えてみようかなと考えています。
モチベアップのために、新しい本も買って(笑)