思春期の難しい年頃を迎え、さらに進学の時期である我が家の子ども。
今のところ順調に新しい環境になじみつつあり、私たち親もホッとしています。
成長するにつれ、子どもへの対応を変えていかなければいけないと思いつつ、私たち親の感覚はまだ赤ちゃんを見ているような気持ちで(笑)、ついつい先回りしてしまいがちです。
子どもの環境や行動範囲が急に広がったように感じられて、親である私たちは戸惑うことが多いのに反して、子どもはすぐに順応しますよね。
この春、そろそろ子離れの準備をしなければいけないなと考え始めました。
親はいつまでだって手をかけてやりたいと思う
かつて健在だった時に、叔父がよく言っていたことを今になって思い出します。
「孫はかわいいけれど、親としてはそれ以上に子どもの方がいつまでも心配でかわいいものだよ」
叔父は子だくさんで、孫もたくさんいてとてもかわいがっていました。
それでも、自分の子どもが立派に成長して、自分が年老いていって若い頃に比べたらあまり力になれない事をわかっていても、孫以上に子どもたちが心配でかわいいと。
私にはまだ孫はいないから比べられないけれど、子どもがいつまでも心配でかわいいという感覚はなんとなくわかるような気がします。
自分で自分のことが大体できるようになっても、制服のボタンをかけてやったり荷物を準備してやったり、ついつい手をかけてしまいます。
でも、本当は自分でやれるように見守って待つことが大事なのでしょう。
やってみて失敗して学んで。
それを見守るのが親の役目なのだとわかってはいるのですが、なかなか切り替えができない毎日です。
今日の絵本『あんなに あんなに』
これは親になった大人のこころに響く、絵本です。
文章は淡々としているのですが、子育てをしている身には共感できることばかり。
「あんなに~」「もうこんな」この対比が面白く、わかりすぎるくらいわかる(笑)
我が家の子どももはもう大分大きくなってしまいましたが、もう少しこの時期が続くのかな? 続いて欲しいなと思ってしまいます。
子どもの成長あるある、寂しさと懐かしさと愛しさを感じながら読める絵本です。
手が離れるのが嬉しいような寂しいような
お友達と前よりちょっとだけ遠くのショップに行く、とか、新しいお友達の家に遊びに行く、など、子どもはとっても楽しく毎日を過ごしています。
部活の先輩とのつきあいや、新しい習い事での出会いなどもありました。
親も環境の変化に慣れないといけないのでしょうが、やはり子どものように柔軟にはいかず、いらぬ心配もしてしまいがちです。
でも、そろそろ少しずつ手を離していかなければならない時期。
反抗期も、きっと子どもが親から巣立とうとする過程のもがきのようなものなのかもしれません。
まだ頼りたい、でも、自分でなんとかしたい。
そういう時期に、親もきちんと心の整理をしながら少しずつ手を離していけるように頑張らないといけないなと思います。
頑張らないとできないというのがまた(苦笑)、子離れの難しいところといいますか、寂しさもあって複雑な気持ちなってしまうのですが。
それでも、自分でいろんなことが出来るようになったり考えたり出来るようになるということは、子どもの成長を感じられて嬉しいことなんだというふうに切り替えて、目だけは離さないように見守っていきたいと思います。