黄色い帽子とランドセルカバーをつけた、新一年生を見かける季節ですね。
我が家の子どもも、こういう時期があったんだなあと成長した姿を見て懐かしく思います。
小さくて、道路を歩いている姿を見るだけでも他人ながらハラハラしてしまいます(笑)
後ろから見ると、ランドセルが歩いているみたいでとってもかわいらしい。
毎年見かけるありふれた光景ですが、つい笑顔になってしまう光景でもあります。
一生懸命歩いている姿をずっと見ていてもあきないのは何故なんでしょうね。
天気が悪い日などは、みんな車に乗せて送迎したいくらい。
もちろん、それでは不審者ですからやりませんが。
頑張って歩いているのを見ると、いろいろ思い出します
我が家は子どもが習い事をしているので、学校帰りはほとんど車で迎えに行きます。
心配半分、車で行かなければならないところへ向かうから、ということもありますが、徒歩で帰ってくるのを待っていたら時間に間に合わない、というのが今は一番の理由です。
登校は歩いて行きますが、他の子が登下校で往復歩いているうちの半分しか歩いていないので、体力がないのでは? と、たまに心配になります。
そんな我が家も、登下校どっちも車で送迎という時期もありました。
よくよく観察していると結構車で送迎している親御さんは多いのですが、1年生の頃はやっぱり歩くのに慣れないといけないと思って、私も頑張って徒歩で付き添い登校していたのでした。
入学したてのころはもちろん、登校渋りがあったので、その頃もずっと。
でもいつしか、車でもいいじゃない? と思うようになって、自分も子どもも甘やかすことにしたのでした。
自分の体調が悪い時に歩いて付き添うのがつらくて、登校渋りの心配などが重なって私の心が折れたのです。
親がここでくじけてどうするんだと思う人もいるかもしれません。
でも、親がつらいと子どものフォローをする余裕がない時があるのも事実。
親としては、弱い自分が情けないなあと思いもしましたが、一番大事なのは、子どもが元気に楽しく学校へ行ってくれること。
私がそう割り切ることにして楽をするようになってから、その気持ちが伝染したかのように子どもの気持ちも落ち着いて、だんだん泣かずに登校できるようになり、今では一人で歩いて通えるまでに成長しました。
きっと、親としても初めての小学校生活が始まって張り詰めていた気持ちが、知らず知らず子どもに伝染していたのかもしれません。
当時の担任の先生も、どんな手段でもいいのでとにかく学校へ連れてきてください、と言ってくれて、それも車で送迎への後押しになりました。
無理をさせて、学校へ来なくなる方が困るということなのでしょう。
そんな時期を経験しているからか、新一年生を見かけるたびに、頑張れない時は頑張らなくてもいいんだよ、と、つい心の中で語りかけてしまいます。
今日の絵本 「しょうがっこうへいこう」
小学校での日々の生活や、幼稚園との違いなどを楽しみながら予習できる絵本です。
通学から下校までの小学校での生活すべてを、クイズや迷路などを交えて遊びながら知ることができるので、新一年生になる前に読んでみるといいかもしれないですね。
交通安全のことや勉強につながることなど盛りだくさんなので、楽しみながらいろいろなことを覚えられるようにしかけがしてあります。
小学校へ行き始めてからでも、自分の学校と少し違うとか、ここが同じなどの発見もあって、この絵本を手にしなくなった頃、学校へ慣れてきたのかなあと思った覚えがあります。
初めてのことは誰でも不安になりますよね。
そんな不安を少しでも軽くして、学校が楽しいと思えるような手助けになる絵本ではないでしょうか。
いろんな気持ちが湧き上がってきて、つい手を振ってしまいます(笑)
この春、保育園や幼稚園を卒園したばかりの幼児だった子がいろんな気持ちを胸に毎日通学路を歩いているんだろうなあと思うだけで、ちょっぴり胸が熱くなります。
期待や不安、子どもなりの心配事などを毎日感じながら学校生活を送っていることでしょう。
もちろん楽しいこともたくさんあって、勉強や遊び、係り活動や行事など忙しい日々。
でも振り返ってみると、毎日学校へ送り出す親の方も子どもと同じくらい心配や不安が心の中にあったなあ。
遅刻させられないとか、こっちの不安を見せないようにとか、頭の中をフル回転させてなるべく顔に出さずに送り出そうと必死でした。
今もそうですが、早く早くと急き立てるように準備をさせて、玄関を出て行ったあとも時計を見ながら、そろそろついたかな、などと、なんとなく落ち着かない毎日。
当時、金曜日の午後になるとほっとしたものです。
現在は子どもも私も学校生活には慣れてしまいましたが、1年生の1年間は、はじめてのことばかりで、とても緊張感ある1年でした。
子どもの下校を待っている時に、早く出てきた1年生を見かけると当時のいろんな気持ちを思い出して、懐かしくなって、つい手を振ってしまいます。
まだまだ、恥ずかしがったりしないでこんな知らないオバチャンにも手を振り返してくれるのが、本当にかわいいんです(笑)
だってもう、我が子は全然手を振ってもくれないですから(-_-;)