図書館に行くと、毎回絵本コーナーを見てまわります。
最近は、子どもが自分で借りる本を選ぶので私が子ども用に選んで借りることはあまりありませんが、新刊のチェックもし、自分が気になる絵本のチェックもして借りたい絵本があれば自分用に借ります。
私がよく行く図書館は、読み聞かせ用の小部屋があるのですが、今日そこで、かつての自分と子どもを見るような場面に出くわしました。
子どもを膝に抱っこして絵本を読む幸せ
一人のお母さんがお子さんを膝に抱っこして絵本を読み聞かせていました。
その子はまだ、1歳くらい。
興味があるのか、絵本を自分でめくろうとするお子さんを上手にかわしながら、耳元で静かに読んで聞かせているようでした。
のぞき見るつもりではなかったのですが、ほほえましくてチラッと見たところ、読んでいた絵本がとても懐かしい気持ちにさせてくれました。
子どもが産まれた時、「たくさん話しかけてあげてね」と言われませんでしたか?
私は、まだ反応しない赤ちゃんにいろいろ話しかけて、買い物中に独り言を言う親だと思われたことがあるくらい(笑)、話しかけていました。
階段も、ただ降りるのではなく「1、2、3、4~」と数えながら降りたり、子どもが視線を向けた物の名前を必ず口にしたりして聞かせるようにしていました。
先取り教育をしようとか、そういうレベルの高いことは考えていなくて、たくさんの言葉や表現を身につけて欲しかったからです。
それに、子どもの体温を感じていると何となくほわーっと幸せな気持ちになってきませんか?
抱っこして読み聞かせをすることで、子どもにもお母さんにもいい影響があると思うのです。
今日の絵本「あいうえおはよう」
にしまきかやこ こぐま社
「あいうえおはよう」からはじまって、3匹のこぶたの1日が五十音のことば遊びとともに始まります。
文字も絵も刺繍やアップリケで出来ていて、とってもがかわいく、何度見てもあきません。
リズム感のある表現で、気が付くと暗記していて自然に「あいうえお」を覚えられそうです。
ちょっとしたユーモアが散りばめられていて楽しめます。
どんなに小さい月齢でも、読み聞かせしてもらったことを感覚で覚えています
子どもが1歳くらいの時に、私も読み聞かせの部屋で見かけた親子のように
「あいうえおはよう」
を読んで聞かせていました。
中学生のころ、教科書の「竹取物語」や「平家物語」の出だしのところを暗記させられましたが、そういうのって、いくつになっても忘れないものです。
赤ちゃんの時はすぐにわからなくても、ずっと読み聞かせていればついつい口から出ちゃうような感じに頭に残るのではないかと思って、選んだ絵本でした。
私と同じように考えて読んであげていたかはわかりませんが、当時の自分を思い出してすごく懐かしい気持ちになったのでした。
どんな絵本でもいいのだと思います。
今思うと、絵本の内容よりも抱っこされて絵本を読んでもらったという記憶があるということが子どもにとってはいいことだったのかも、と思っています。
今子どもは、好きな時に好きな絵本や本を選んで読んでいるので、読み聞かせをしようとすると嫌がりますが、寂しいのでたまに無理やり読み聞かせています(笑)