4月1日はエイプリルフールです。
「うそをついてもいい日」という程度にしか知りませんが、私にとっては毎年「うそ」ってなんだろうって思う日です。
ことばの意味は多分「本当ではないこと」ということなんでしょうけれど、あらためて「うそ」とはなんだろう? ってことを考えてみたいと思います。
「うそ」をついたことがない人っているのでしょうか
エイプリルフールって、いつから「うそをついてもいい日」になったのかあまりハッキリしていないみたいです。
いろいろな説があるみたいで、発祥は昔のヨーロッパからという話も。
英語で「April fool」を日本語だとそのまま「四月馬鹿」と呼ばれていて、それはきっと、だまされた人のことを言うのでしょう。
毎年、ニュースなどでも必ず取り上げられていて、軽く人をだますような冗談をテレビでも言っています。
新聞広告なんかもありますよね。
みんながそれで笑えるなら、楽しい習慣としていいと思います。
身近なところで、本当に「エイプリルフール」を楽しんでいる人を見たことはありませんが、1年に1回、「うそ」について考えてしまう日ではあります。
「うそ」をついたことない人って、いるのでしょうか。
私は「うそ」をつきます。
多分、これからも。
でも、不思議と自分を「うそつき」とは思っていません。
それに、子どもにも「うそをついてはいけない」って日々言っています(笑)
理由を説明できないけれど、感覚的にわかっていることは、
「うそ」はなくならない
「うそ」には種類がある
と、いうことでしょうか。
今日の絵本「うそついちゃった ねずみくん」
ねずみくんの小さな絵本シリーズ29冊目です。
この絵本にはいろんな「うそ」が出てきます。
だまそうとしてついた「うそ」
「うそ」ついた子が得をしたので自分も、とついた「うそ」
「うそ」をついた子をこらしめるための「うそ」
最後、「うそ」はいけないね、という終わりです。
誰がどの「うそ」をついたかは、絵本を読んでみてくださいね。
子どもに何かを伝えたいと思ったときに、絵本を使うことがあります。
例えば、歯磨きしようねとか、トイレトレーニングでとか。
「うそ」についてもこの絵本を読みきかせましたが、読んでいるうちに「うそ」って難しいなと思いました。
この絵本では、いろんな気持ちの中で、いろんな場面の中で、いろんな「うそ」があります。
「いいうそ」
「わるいうそ」
というふうに分けるのはおおざっぱ過ぎるかもしれませんが、「うそ」が必要なときは確実にありますよね。
それが、きちんと描かれている絵本です。
生活の中で、すべての場面について子どもに語って聞かせることはできません。
こんなときの「うそ」は仕方ないんだ
この「うそ」は人を傷つけるから絶対だめというのは、その場面の接したときでなくては伝えられないことです。
あとは本人が経験で学ぶしかありません。
「うそ」について、少しでも頭の中にいれておいて欲しくて、この絵本を選びました。
「うそ」はなくならないけど…
「うそ」は基本的にはいけないものだと思います。
でも、
「うそも方便」
「うそから出た実」
という言葉もあるように、生きている中では必要なものなのかもしれません。
よく聞く、人生の「スパイス」のようなもの、という話。
だって「うそついちゃだめ」っていうしつけも、「うそ」をついてしまうことがわかっているからこそですもんね。
エイプリルフールは、1年に1度「うそ」を楽しみながら、「うそ」について考える日なのかもしれないですね。