以前キッチンばさみを買う時も悩んだことのひとつに、「手が小さい」ということがあります。
ピアノを習っていたのに、手が小さすぎて鍵盤をおさえきれず、先の教本になかなか進めないため結局やめたほど小さいのです。
加えて、体格も小さく子どものころからスポーツも苦手で逃げてきたツケからか、腕力や握力も弱いので、重いなべや食材の時はとても大変。
鉄のフライパンがいいのよ~と勧められても、実際毎日使うには重すぎて私にはできませんでした。
包丁もしかり。
大きい包丁(本当は普通の大きさですが…)、私の手にはあまるのです。
それでも、
・魚には出刃
・野菜用の薄刃
くらいはあります。
義母が使っていたものそのままを、今も使わせてもらっています。
中でも、刃の厚みもありますし、出刃包丁は重いですよね。
私は滅多に家で魚をさばくことがないのでほとんど使いませんが、年に1度くらい魚をさばくことがあって使います。
そうすると、一尾さばくだけで手首が疲れてきてしまうのです。
母からもらったペティナイフが私の手にぴったり
魚をさばくなんて滅多にないことなので、重い大きな包丁も仕方ないと思い込んでいたのですが、ある日手に入れたペティナイフを持った時にこれは!と思ったのでした。
それは母が使わないからと言って私にくれたものでした。
母も何かでいただいたようなのですが、そのペティナイフがびっくりするくらい軽くて持ちやすいのです。
ペティナイフなので、果物をむいたり切ったりするために使うものですが、ふと、このサイズの包丁で調理すべてをしてみたらどんな感じなんだろうと思いつきました。
本当は肉専用、野菜専用と包丁を分けたい方なのですが、試しに切ってみたいという好奇心に勝てず、いろいろ切ってみることに。
やってみたら、とってもいいのです!
今日のキッチンzakka「VICTORINOX(ビクトリノックス)ペティナイフ」
スイスのナイフメーカー、ビクトリノックスの果物用ナイフです。
ビクトリノックスというと、マルチツールという、小さいはさみや缶切り、やすりやナイフなどが内臓されているポケットに入れて持ち歩けるものを思い出します。
こちらのペティナイフは正確な商品名を「パーリングナイフ」というようですが、他にもキッチン用のナイフがいろいろと揃っています。
なかでも私が揃えたいと思っているサイズが、10cm。
ブレードの長さが8cmと10cmのものがあるのですが、我が家に1本あるのは10cmのものなので、使い慣れているこのサイズの購入を考えています。
柄の色がカラフルで選べるので、これも切るもので包丁を分けたい私にはぴったりです。
色分けされていると、同じ形のナイフでも間違うことがありません。
切れ味も、おおむね何を切ってもスッと切れますし、シャープナーもありますので家でのお手入れも手軽にできますね。
自分サイズを使うことで料理もはかどります
お料理をきちんとなさる方からはお叱りを受けそうですが、私は魚をあまり家でさばきたくありません。
さばくのが下手だということとが一番の理由ではあるのですが。
他にも捨てる部分の匂いなど、処理するのも一般家庭では気を使うところですよね。
なので、私はスーパーなどでプロにお願いして、その日どう調理するのかを言ってさばいてもらうようにしています。
だから、魚をさばくことはほぼなく、たまに義父が釣りで獲ってきたものをやむを得ずさばくくらい。
これも、ほとんどは義父がやってくれるため、彼のマイ包丁があるので今後もし私がさばく機会があっても、借りれば済むことだと気づきました。
ですから、魚をさばく専用の包丁はいりません。
お刺身の柵を切るときは小さい包丁の方が使いやすいので、ペティナイフで十分です。
野菜も、我が家では丸ごと買ってきても使い切れないことも多く、キャベツでも白菜でも菜切り包丁で切らないといけない大きさで買うことはまれです。
硬い野菜の代表かぼちゃも、手間を考えるとカットされたものを買ってきた方が時短にもなります。
自分の調理のやり方を考えると、実はだいたいのことが小さい包丁で済むということがわかったのでした。
自分の手にあったものですから、重い包丁を使うストレスもなくなります。
きちんと料理をするという点からみると、私のやっていることは邪道かもしれませんが、毎日の食事のことなので、できるだけストレスフリーに楽しくやっていければいいなあと考えています。
義母の遺してくれた包丁は、今後使う時もあるでしょうからきれいに洗ってしまっておくことにしたいと思います。