友達から、子どもがとうとうサンタクロースは本当はいないんだと気が付いた、と連絡をもらいました。
長い間信じていた方です。
その子は今、5年生ですから。
逆に、よく今まで気づかなかったなあと思いましたが、今年はまだ我が家の子どもは信じているようなので、会っても言わないでよ~と頼んでおきました。
自分より小さい子はまだ信じているからね、と。
いわゆる、赤い服をきたあのサンタクロースはいないのだということを知った時、子どもにまずなんて言ったらいいのかと、このシーズンは考えさせられます。
「そうそう、本当はいないのよ」とあっさり言ってしまうのか、ファンタジー感を残したことを話して聞かせるといいのか、難しい問題ですね。
サンタクロースの存在についての創作は楽しい
子どもは案外するどくて「うちには煙突がないのにね」とか、「サンタさんの住所はどこ?」など、今までも散々質問されてきました。
一番答えに窮したのは、「なぜおもちゃ屋さんの袋に入っているの?」でした。
絵本などでさんざんサンタクロースは夏のうちにプレゼントを作っているだの、プレゼントの畑があるだのと聞かされてきた我が家の子ども。
当然の疑問です。
これはどうしてもサンタさんが作れなくて、おもちゃ屋さんで買ってきてくれたのだ、ということで、とりあえず納得してもらいました(^^;)
でも、苦し紛れに答えるとさらにつっこまれるので、できるだけ矛盾のないように気をつけて我が家なりのストーリーを話しているのですが、ということをやっている時点で矛盾してますけどね。
その話が嘘だと言われれば身もふたもないのですが、我が家の子どもはまだまだ純粋に信じてくれるので、かわいいなと思ってついつい話を盛ってしまう私。
想像して話を創作するのも親としては楽しいというか、のちのち、笑い話になりそうな気もします。
それでも、いつかは友達から聞いてきたり、テレビで言ってるのを聞いちゃったりということはあるでしょう。
その時に、サンタクロースについてあなたの両親はどう考えているのか、ということをうまく伝えられたらいいなと思います。
我が家の子どもが、真実を知った時にうっかりと口をすべらせることもあり得るので、その辺のことも含めて。
今日のクリスマス絵本「サンタクロースっているんでしょうか?」
もう、この手の本では定番中の定番です。
絵本と言うより読み物ではありますが、子どもにはもちろん、大人にもすごく心に響きます。
「ニューヨーク・サン新聞」の記者が書いた、アメリカでもっとも有名な社説と評された文章を訳したのがこの本です。
100年以上も前、8歳のバージニアから寄せられた「サンタクロースっているんでしょうか?」という問いに、「世の中は目に見えるものばかりではない」ということを温かい文章で答えています。
サンタクロースの存在について新聞の社説で答えるという粋な計らいも素敵ですし、その回答の柔軟性のある考え方が、心を豊かにさせる余裕のあるものだというのが素晴らしいですね。
0か100かで考えるのではなく、想像をめぐらせて、サンタクロースもいるかもしれないよね、ということを考えられる心は生きていく上でとても大事です。
そうした考え方が物質的なものではない、例えば人からのやさしさやおもいやりなどの目に見えないものを素直に受け取れる心を育てるような気がします。
実は大切なことって目に見えないことの方が多いですよね。
1年に1度のこの時期、読み返すことで純粋に物事を見ることの大切さを思い出させてくれる絵本です。
クリスマスに、いい子にしてたらプレゼントをくれる人、それがサンタクロースです
たとえ赤い服を着ていなくても、ひげをはやしていないとしても。
それはお父さんかもしれないし、お母さんかもしれない。
祖父母かもしれないし、いつかはサンタクロースの存在に疑問をもっていた自分かもしれないですよね?
サンタクロースがいるかどうかよりも、自分もサンタクロースになれるんだ、と考えるとそれもすごく楽しいことだと思います。
大人になったらたいがいサンタクロースの役目につきますもんね。
なんにしても、今年はまだサンタクロースについての秘密(?)は守らねばなりません。
我が家の子どもは今日も、サンタクロースを信じていい子ポイントをためようと頑張っているので。