秋は、文化祭や学習発表会など芸術や学習の成果を発表することが多い季節でもあります。
我が家の子どもが通う小学校でも、先日、学習発表会が行われました。
前もって、プログラムなどが配られますし、子どもが家でやって見せるので、我が子の学年がだいたい何をやるのかはわかっています。
でも、他の学年の子どもたちが何を発表するのかは見るまでわかりません。
我が子の発表は当然楽しみですが、実は、私は他の学年の発表を見るのもとっても楽しみなのです。
子どもも、他の学年の発表を予行練習で見ているので、家に帰ってからまた見たいからと、本番の発表をビデオ撮影して欲しいと言います。
親子ですね(笑)
子どもの成長を間近で見ようと親も場所取りを頑張ります(笑)
子どもの登校時間に合わせていくので、親は始まるまで大分待つことになるのですが、すでにステージ前方のゴザの席は保護者の方が場所取りをしています。
我が家はおじいちゃんおばあちゃんも招待しているので、後方の椅子の席を確保し、夫はビデオ撮影スペースに。
昨年まで三脚なしで撮影していたのですが、子どもが他の学年の出し物も撮りたがるので手が疲れるという夫の要望で180cmまで伸びる三脚を今年は買いました。
私たちの世代が子どもの頃の体育館は寒いのが当たり前ではありませんでしたか?
子どもの学校では学習発表会の時はいつも快適な温度です。
今年も上着を着ていると汗ばむくらいでした。
時代が変わったなあと思っていましたが、子どもに言わせれば普段の体育の授業などでは今でも寒いとか。
体温が高い子どもたちには、体を動かすことを考えたら寒いくらいでも大丈夫なのかもしれません。
椅子席ではありますが、最前列を人数分確保して、あとから来るおじいちゃん達を待つ間、あまりに快適すぎて早くも眠くなってしまいました。
今日の絵本「泣いた赤おに」
誰もが一度は聞いたことがある「ひろすけ童話」のひとつです。
人間と仲良くしたい赤おにと、その手助けを買って出る青おにの友情が心に響きます。
なんの見返りも求めないで赤おにが人間と仲良くなれるように手助けを申し出る青おにのやさしさ。
青おにが去ってからはじめて大切な友達を失ったと気づく赤おにの悲しみ。
読んだ後もいろいろと考えさせられる終わり方ですが、ひとつだけ私がいつも思うのは、友情のあり方とか、やさしさとか、人と人との関わりに(この場合は鬼と鬼ですが)正解はないのだということです。
青おには自分を犠牲にしても友達の願いをかなえてやろうと思ったのだし、赤おにはその気持ちが嬉しくて先のことは考えずに素直に受け入れただけ。
どうすれば一番良かったのか。
そんな答えの出ない複雑な思いを日々感じながら生きている私たちの現実と重なって、せつない気持ちになります。
いろんな方が絵を書いていて再話されていますが、こちらは、原作全文を載せた絵本。
私にとってはなじみ深い1冊です。
どの絵本も、言い回し等の違いはありますがお話の流れは原作どおりですので、好みの絵で選んでみてもいいかもしれませんね。
最後は全校生徒で合唱
我が家の子どもの学年は、少し笑いを取り入れた外国語授業の成果を発表するものでした。
「ないた赤おに」は他の学年の子どもたちが発表した劇で、自分が泣いてしまって読み聞かせができない絵本ベスト3に入るこの発表では、やっぱり涙してしまった私。
我が子の発表は、ハラハラしたり笑ったりしながら楽しく見て涙はひとつも出なかったのですが(笑)
1年生から6年生までのプログラムが終わった後、全校生徒による合唱が行われました。
みんなで大きな声で歌っている姿を見ていたら、周辺の保護者の方の鼻をすする音が聞こえてきました。
本番まで毎日みんなで練習してきた発表を無事に終えて、最後に力を合わせて合唱している姿はとても感動的です。
我が子の成長を見るのは、いつの時でも心にぐっとくるものがありますよね。
ちなみに私が必ず泣いて読めなくなるあと2冊はこちらです。