学校では「朝の読書」といって、図書室から借りてきた本を読む時間がもうけられています。
これは、読みたい子だけでなく半ば強制的な読書ですけど、ここから読書家になる子もいるでしょうから、いいことだと思います。
我が家の子どもは、普段は宿題や友達との遊び、見たいテレビなどを優先するので、じっくりと落ち着いて読書という時間がとれていません。
最近の子どもは忙しいですよね。
それでも本を読むのは好きなので、本格的な児童書よりはページ数が少ない、絵本よりは文字数が多いくらいの本を図書館から借りてきて、寝る前のちょっとした時間などに読んでいます。
あとは長期の休みなどになると、少し厚めの本を借りてきています。
本ならいくらでも買ってやりたい気持ちはありますが…
自分も読書が好きで本が好きなので、何も買いたい物がなくても本屋さんへでかけます。
もちろん図書館も利用しますし、子どもが小さい頃から連れて行って一緒に借りていました。
そのせいか、図書館で騒ぐこともなく、本を借りて読んでもいいのだということもすぐに理解して、今でも時間があれば連れて行って欲しいと言います。
読書をさせたい母の作戦は、大成功ですね(笑)
小さい頃から本屋でねだられてもその場で即買うということはせず、まず図書館へ連れていきます。
買ってやりたい気持ちはあるのですが、全部とはいかないのが現実ですよね。
予算もありますし、何より置き場所!
本は量が増えるととてつもなく重くなります。
よほど、書庫用に部屋をつくるなどしなければ床が抜けそうになるくらいの重量になるのです。
なので、本当に気にいって何度も読むような絵本や本は買いますが、まずは図書館にあるかどうか確認して、読んでみてからということが、我が家は多いです。
私自身の蔵書も、残しているのはそういう昔から何度も読みかえす手垢のついた本が多いです。
新刊を買うこともありますし趣味の絵本も買いますが、数をあまり増やさないようにたまに整理しています。
最近、学校の図書室の本に読みたい物がないのか図書館へ行きたがる子どもと久々に児童書コーナーを見てみました。
そうしたら、とても懐かしい本に遭遇しました!
今日の本「オンネリとアンネリのおうち」
実写版の映画にもなりました。
日本でも1975年に出版されて人気になりましたが、絶版になったのか品切れになったのか、今は福音館書店から出版されています。
フィンランドでは定番の児童書で、オンネリとアンネリという仲良しの女の子二人が夏休みに、あるきっかけで手に入れた「おうち」で生活するお話です。
ただの楽しい空想のお話ばかり、というわけではなく、子どもの自立もテーマになっていますよ。
「おうち」の中のインテリアやたくさんの洋服の描写を、自分なりに想像してわくわくして読んだ記憶があります。
小学生の頃に大好きだったこの本を、私が読む本として借りてきました(笑)
映画も見に行けたらいいなあと思っています。
自分が想像していた「おうち」と実写化された「おうち」を比べてみるのも楽しみですね。
読書の習慣は、自分という人間の、人生の幅を広げてくれるかもしれない
懐かしい本を借りてみて、やっぱり読書の習慣はとても大切だと思いました。
特に子どもの頃の読書は、大人になってからも必ず役に立つものだと考えています。
今はインターネットで何でもすぐ答えが見つかります。
それがすべて正しいかどうかは別として、キーワードを入れると、すぐに答えをいくつも提示してくれるのです。
でもその中から本当に正しい答えを見つけるためには、自分で考える力を身につけていないといけないと思うのです。
本を読むと、空想の中でいろんな経験ができます。
特にフィクションは、実際には経験することができない非現実的なことや、別人格の経験を通していろいろなことを想像することができますよね。
現実世界を生きていくには、想像力がとても必要です。
こういうことを言えば、人を傷つける
今ここでお金を使い切ってしまったら、明日は?
この倒れている人を、ほうっておくとどうなるのか
何もかもを実体験で学ぶことはできません。
もちろん、失敗もあるので結果的に実体験で身につくことのほうが多いですし、身につきやすいでしょう。
そこにプラスして、読書はいろんなことを疑似体験することで学びの幅を広げてくれるものだと思うのです。
本だって全てのことが説明されているわけではありません。
「行間を読む」とよく言いますが、主人公の考えや、なぜこういう展開になったのかなどを想像しながら読みすすみますよね?
文字を追うだけでなく頭で考えながら読むことで思考する力が身につくと思うのです。
何かが起きた時に、人の意見や情報だけを鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考えて想像して自分としての答えを出すという力を、我が家の子どもにも読書を通じてやしなってもらいたいと思っています。
それに、読書によって少しでも引き出しを多く持っていると話題も豊富になりますし、同じようなお友達もできることがあるかもしれません。
子どものころからの読書経験が大人になってからもいきてくる、久しぶりに想像力をかきたてられる児童書を読んでみて、つくづく感じました。