4月30日は「図書館記念日」です。
昭和25(1950)年4月30日に、「図書館法」が施行されたのですが、そのことにちなんで日本図書館協会がこの日を「図書館記念日」としたのです。
「図書館記念日」として決められたのは1971年で、それとともに、翌5月が「図書館振興の月」に制定されました。
「読書週間」などは割と図書館もはりきっているような気がしますが、「図書館記念日」はあまり注目されていないような気がするのは私だけでしょうか。
たまたま、私が住んでいる地域の図書館が力を入れていないのかもしれないけれど、司書として働いていた時から、図書館関係の人以外にはあまり知られていないような感じでした。
本や読書にちなんだ記念日いろいろ
調べてみると、「読書週間」や「図書館記念日」以外にもたくさんの本や読書、図書館にかんする記念日がありました。
ざっとわかる範囲ですと、
絵本週間 | 3月27日~4月9日 |
国際子どもの本の日 | 4月2日 |
教科書の日 | 4月10日 |
子ども読書の日 | 4月23日 |
サン・ジョルディの日 | 4月23日 |
世界図書・著作権の日 | 4月23日 |
こどもの読書週間 | 4月23日~5月12日 |
図書館記念日 | 4月30日 |
図書館振興の月 | 5月1日~5月31日 |
納本制度の日 | 5月25日 |
学校図書館の日 | 6月11日 |
国際学校図書館月間 | 10月 |
文字・活字文化の日 | 10月27日 |
読書週間 | 文化の日を中心にした2週間 |
私が知り得た記念日はこのくらいでした。
2000年代に入ってから制定された記念日もありますが、それにしても、こんなにたくさんあるんですね(もっとあるかもしれません)。
4月23日に記念日が多いのは、有名な文豪「セルヴァンテス」「シェークスピア」の命日にちなんだものだからだそうです。
制定した年代や機関はいろいろですが、本や図書館に関係する記念日がたくさんの人の目に触れることで、興味を持ってもらえるといいなあと思います。
今日の絵本 「としょかんライオン」
決まりを守るのをとっても重要なことと考えている図書館長。
ある日、おおきなライオンが図書館にやってきます。
ライオンはきちんと決まりを守るので図書館長さんもこころよく受け入れました。
図書館に来る人達も最初は怖がっていたのですが、だんだんお行儀のいいライオンに会いにくるようになります。
でも、ある日ライオンはきまりを破ってしまって…。
自分から去っていくライオンの後ろ姿には胸が痛みますが、図書館長さんのはからいがまたとってもすばらしくて、誤解がとけて戻ってこられるのです。
図書館にライオンがくるというありえない状況ですが、図書館が舞台という落ち着いた感じと温かい人の心が伝わる素敵な絵本です。
たくさんの人に図書館好きになってほしい
私は父が無類の本好きで、家計が幼い頃は家計の許す限り、絵本や本を買ってもらっていました。
同じ環境下で育ったにもかかわらず、大人になってからも本好きに育ったのは兄弟の中でも私だけ。
まったく読まないわけではないようですが、他の兄弟たち日々の生活が忙しいのか本からは遠ざかっているようです。
性格もあるかもしれませんね。
そういう私も、読んだものを片っ端から忘れていくという、ただの活字好き(笑)
結婚して引っ越しをし、仕事をやめることになってしまったので、今は図書館の仕事はしていません。
その後別の職業にもつきましたが、今思うと、図書館は本好きの私には趣味も実益も兼ねていた最高の職場でした。
自分が図書館好きなので、子どもにも図書館という存在が当たり前であって欲しいと思い、時間があるときに一緒に連れて行って借りています。
借りたい本がなかったり、不特定多数の人が触るのが気になったりという話も聞きますが、今はきれいに保つ工夫もされているし除菌もされています。
また、リクエストの受付や近隣の市町村からの取り寄せ、ネット予約なども利用できるので、私が働いていたころよりは便利になりました。
欲しい本や読みたい本を、欲しいだけ買っていたら家のスペースもお金も圧迫しますよね。
そういう時に無料で貸し出ししてくれる図書館はとってもありがたい存在なのです。
個人では揃えづらい事典なども豊富だったり、名づけなどの一時的に必要な本を借りられたりと、活用方法はさまざま。
絵本などは絶版のものも置いてあるので、絵本好きには嬉しいです。
私がいつも思うのは、実は買っても読み切るまでに時間がかかったり、「つん読」になったりしてしまうけれど、返却期限がある借りた本なら割と強制的に読み終えるということ、ないですか?
本当の本好きさんは、買ったら全部読むのかもしれませんね。
私はどっちかというと「つん読」になってしまいます(笑)
図書館で借りて、手元に置きたいと思った本は買うこともあります。
いろいろな活用方法がある図書館。
多くの人に好きになってほしい場所です。