子どもが卒園した幼稚園の「イエス・キリスト降誕劇」を見に行きました

 

何年か前には、我が家の子どもも演じた、「イエス・キリスト降誕劇」

卒園してから一度も見に行っていないのですが、今回はお友達に誘われて久しぶりに観劇しました。

 

在園中に一緒だった下級生の子たちも卒園していて、知らない子ばかりではありましたが、子どもたちは懐かしい園舎で先生と旧交を温めて嬉しそうでした。

 

毎年、園児の人数や男女比などで演出が変わりますが、構成やセリフはほぼ同じです。

我が家の子どもも3年間で3回演じたわけですが、今でもすべての役柄のセリフを覚えています。

途中、歌を歌うシーンもあるのですがそれも含め、一人でもはじめから終わりまで演じられるくらいです。

 

子どもの記憶力ってすごいですよね。

 

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役を演じる姿をみて、子どもが成長したことを知ることができ感動!

 

子どもが通った幼稚園は、この「イエス・キリスト降誕劇」がおゆうぎ会にあたるのですが、年々園児が減っているので役を1人で2つやったり、過去には年長の子しかやらないと決まっていた役を年中さんがやったりと、先生方が工夫をしながらなんとか続けてきました。

 

年を重ねるにつれてセリフや動きが多い役になっていくので、子どもの成長が感じられて感動する保護者の方が多いです。

私も感動はするのですが、どうも子どもがヘマをするのではないかと思ってしまってハラハラしながら毎年見ていました。

 

ただただ、感動しながら劇を見たのは今回が初めてかもしれません。

とちったり間違ったりしたって、子どもなんだから当たりまえ。

でも、なぜか我が子の時は大らかな気持ちで見ることができなかったなあと思います。

 

こうやって落ちついた気持ちで見てみると、宗教が違うからとか国が違うからということは関係なしに、物語として素晴らしいなあとつくづく感じました。

 

学生の頃、私自身もカトリック系の大学だったので宗教学を必ず履修しなければなりませんでした。

その頃教授の言葉で印象的だったのは、聖書をひとつの読み物だと思って読んでみなさいというものでした。

 

今日のクリスマス絵本「クリスマス」

 

今月はブログ内容に関係なくクリスマスの絵本を紹介しています。

イエス・キリストの誕生から現代までのクリスマスのことについて、バーバラ・クーニーの美しい絵とお話が教えてくれます。

 

・サンタがくるのはなぜか

・どうして贈り物をするの?

・実はクリスマスの起源はキリスト誕生より前からある

 

などといった、まさにタイトルどおり「クリスマス」についてのお話なのです。

絵も、実は赤と緑と白と黒の4色で描かれていて、黒以外はいわゆるクリスマスカラーですよね。

 

内容から考えて、幼い頃に読んであげるのもいいのですが、できればサンタクロースの正体に気づいてからの方が、楽しめるのではないかという気がします。

 

国や宗教に関係なく、ひとつの物語としていいものはいいのです

 

私が習った教授はキリスト教の信者だったと記憶しています。

みんながみんな、キリスト教信者だから入学してくるわけではないし、正直に言うと宗教学はギリギリで単位を取れればいいくらいの気持ちで受講していた学生が大半だったと思うのです。

 

そんな学生を前にしても、熱く語るわけでもなく、淡々と研究としての宗教について講義し、聖書をいち読み物として読んでもいいと語ったおおらかさ。

 

見知らぬ子たちの演じる「イエス・キリスト降誕劇」を見ながら、ふとそのことを思い出しました。

今、子どもたちはほとんど意味もわからないまま演じていると思います。

大人になってから、我が子もいろんな疑問を感じることもあると思いますが、お話としてはとても美しく素晴らしいものなのだから、いいものはいいのだと伝えたいと思います。

 

宗教や思想、考え方や価値観の違いで自分と違うものを排除していいということは絶対にありません。

なんというか、上手くは言えないのですが、我が子にはおおらかな気持ちをもって生きていって欲しいなあとあらためて考えさせられた日になりました。