大人も月曜日はなんとなく仕事に行くのが面倒くさいですよね。
子どもなら、学校の夏休みや冬休みといった長期の休みのあとは、本当にゆううつになると思います。
宿題はあるものの、学校の時間にしばられることなく自由に過ごす時間が多かったのですから、それもわかりますよね。
友人知人に聞くと、新学期はどの子も多かれ少なかれ、ゆううつな気持ちになるようです。
我が家の子どもも、1年生の夏休み明けは学校に行きたくないと言って泣きました。
いわゆる「登校しぶり」です。
「学校へ行きたくない」気持ちはわかるけれど…
自分が子どもだった頃も、学校へ行くのが億劫な時があったし、嫌な行事の時は雨が降ればいいのに、熱が出ればいいのにと考えたことも1度や2度ではありません。
低学年のころは視野が狭かったこともあり、まわりのクラスメイトも内心そう思っていたということには気づけませんでした。
気づいていれば、いろいろ話をしたりすることで「行きたくない」という気持ちも少しは解消できたのかもしれません。
親としては「学校へ行きたくない」と言われると、動揺してしまいますよね。
多分、ほとんどの親御さんはなんとか行かせようとします。
私も、そうでした。
特に我が家の子どもの場合、小学1年生ということもあり、行きたくない理由がちょっとしたことだったのもあります。
・係りがいやだ
・体育がいやだ
・発表がいやだ
など、本当に嫌だと思っているのか、行きたくない理由を探してはあげつらっていたのか、その時はわかりませんでした。
大人にはたいしたことではなくても、子どもにとっては重大なことなのでしょう。
でも、毎朝のことで親の自分もゆううつになってくるし、いつになったら子どもの登校しぶりもが改善されるのか先も見えず、心配になっていた時に出会った本があります。
今日の本「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する」
森田直樹 リーブル出版
我が家の子どもは、今のところ不登校にはなってはいません。
でも、少なくとも1年生当時、学校は行きたいところではありませんでした。
確かに、幼稚園でおっとりとみんな仲良く楽しく過ごしていた時とは比べものにならないくらい忙しくもなり、学校へいる時間も長くなります。
7歳の子どもにとって、この環境の変化へのストレスは相当なものだったのだと思います。
この本は、子どもに自信をもたせることで不登校から抜け出せるように働きかけていきましょうということが書かれています。
登校しぶりをしていなくても、不登校でなくても、子どもが自信をもって強い心で生きていけるということは大事だと思い、とても共感したのを覚えています。
子どもの良いところを認めて、自信を持たせる言葉がけ。
書かれてあることは、とてももっともなことですが、実際それをこころがけて子どもと接するにはとても根気がいりました。
登校しぶりは今のところおさまっていますが、自信を持たせる言葉がけは続けたい
時代背景や、忘れているだけということもありますが、自分が子どもの頃はあまり極端にほめられたりするようなことはなかったように思います。
謙遜というか日本人らしいというか、よその人にほめられても「そんなことないです」というような親の言葉を何度も聞いて育ちました。
親が愛情をもって育ててくれたことは理解していますし、感謝しています。
でも、私自身がほめられ慣れていないので、自分の子どもをほめたり、いいところを口に出して伝えたりということがきちんとできていなかったのかもしれないと気づかされた1冊です。
それだけが、登校しぶりの原因だとは思っていませんが、あれも嫌だこれも嫌だの根っこには、自信がないからなのではないかと思いました。
なかなか上手くいかない時もありますが、積極的に子どものいいところを見つけ出しては伝えるように今もこころがけています。
大人だって、認められると嬉しい気持ちになりますもんね。
朝、「学校へ行きたくない」という言葉が出なくなるまで数週間かかりましたが、実践してみて効果があったと思います。
この本をもっと早く知っていたら良かったと思いましたし、今も本棚の一番目につきやすいところに置いて、よい言葉がけを忘れないように心がけています。