子どもが小学校に入学したての頃、学校でやったテストを持ち帰ってまずびっくりしたのが、案外、きちんと答えられていたことでした。
文章問題など、特別に教えてはこなかったけれど、読んで理解しているのかな? と思っていたものですから。
国語もそうですが、算数だって文章題があります。
英語以外は(英語でも)どんなテストだって日本語で出題されるわけですから、日本人であれば日本語がきちんと理解できていなければ、正しい答えを書けません。
それまでも、本を読むと語彙が増えたり、文章を作るのが上手くなったりするのではないかと考えて、読み聞かせに力を入れてきました。
特別な勉強をさせなくても、年齢相応の理解力があったのは絵本のおかげかもしれないと思っています。
一人で読ませるより、親子で一緒に読んだ方が子どもの理解力は深まる
絵本そのものを読んだり読み聞かせたりすることだけでも、効果は大きいと思います。
絵本は文章に関連した絵が当然描かれているので、ストーリーだけでなく、絵について別の角度からいろんな会話をすると、子どももより印象に残るのではないでしょうか。
絵本や本を読む効果にプラスして、親子で本について会話をするということで言葉が増えたり、表現が豊かになる気がします。
何を見ても「かわいい」としか表現できなかったり、自分の言葉で伝えることが出来なかったりということも、割と以前から問題視されていますよね。
どう話したら伝わるかを自分の頭で考えて、自分なりの言葉で表現できるようになると、会話が弾むし、文章の理解力も結果的に高くなるのではないでしょうか。
今日の絵本 「ぶたたぬききつねねこ」
しりとりをしていく絵本です。
お話は何も書かれていなくて、絵とその名前だけ。
でもストーリーはあります。
出てくるのは、ぶた、たぬき、きつね、ねこ。
最後に勢揃いします。
絵と、しりとりでつながっていく言葉だけでも、色々と想像をめぐらせることが出来ます。
始めは、言葉を覚えることから。
次に絵を見ながら、ストーリーを追って親子でお話をつくってみるといいですね。
~が何をした(どうなっている)かを子どもと会話をしながら読んでみる。
そういう意味では、毎回パターンを変えたりしながら長く読める絵本だと思います。
シリーズで、あと2冊でていますよ!
「言葉を覚える」「想像する」「文章を組み立てる」など、絵本は子どもの言語を育むツールとして最適です
「行間を読む」ではありませんが、実際には書かれていないことについて親子で会話をすることで、
・伝え方
・想像力
・言葉を選ぶ
などを自然に学べるような気がします。
会話をしながらとなると、活字よりもやはり絵本の方が向いていると思います。
ストーリーだけでも楽しめますが、絵を見てお話を作っていくことで想像の世界が広がっていくのも面白いですよね。
私が子どもとよくしていたのが、
・絵本の主人公は、本当はこう思っていたかも
・後ろのタンスには何が入っているんだろう(ストーリーとは全く無関係!)
・自分だったら違うデザインの服がいい
など、ストーリーとはかけ離れたことを、思いつくままに話したり、子どもに質問して答えさせたりということ。
素直な年齢の頃は(笑)、小さいなりにいろいろ考えて面白いことを言ってくれていました。
今は、恥ずかしがって一緒に絵本を読むことも少ないですが、それ以前にしていたことが、小学生になってから功を奏したのだと考えています。
表現力豊かな子であって欲しいと思ったら、絵本を介して会話を楽しむといいかもしれません。