若い頃や子どもの時は、とにかくかわいいものや感覚で好きだと思ったものを好んで使っていました。
女の子あるあるだと思いますが、かわいい消しゴムを集めたり、レターセットをいくつも持っていたりといったことも一通り経験済み。
でも、大人になるとやっぱり変わるものだなと思いました。
基本的な好みはそれほど変わらないのですが、自然とかわいいけれど使い勝手のいいものを選ぶようになっているので、自分にびっくりです。
実際、テイストが好みであればフタの合わせが多少ずれている小物ケースであっても使っていたし、不揃いなのが逆におしゃれ、みたいな、今思えば何もわかっていないのにわかっている風なことを言っていたり(笑)
いろいろ大人から見れば無駄なことも経験してきて、いいオバチャンになった今は、少しだけ好みが変わってきて、シンプル嗜好になりました。
ついつい子どもにも、シンプルを押し付けてしまいがちではありますが…
子どもが1年生になるときに、鉛筆削りを買おうと思って色々見て歩きました。
実家に弟が置いていった電動のものがあって、子どもがそれで良ければもらう予定にしていました。
当時流行ったであろう男の子向けのキャラクターが描かれていて、それを子どもが気に入らなかったので結局買うことになったのです。
自分の持っていた手動の鉛筆削りをどこへやったのだろうと探しましたが実家にはすでになく…。
レトロな感じのお姫様が書かれてあったのに(笑)
もともと電動は面白がって鉛筆をたくさん削りたがるだろうと予想していたので、手動のものを買うことに決めました。
一応、親がシンプル嗜好だからと押し付けるのはどうなの?ということも頭をかすめました。
子どもに選ばせればよかったとも思いますが、絶対キャラクターなどがついたものを欲しいというのではないかと思い、親の独断で色だけ要望を聞き入れて決めました。
キャラクターがダメというわけではありません。
ただ自分がそうだったように、大人になるにつれてあまり好まなくなることが多く、でも壊れていないから新しく買うのも気が引けるし…、となるのが目に見えるので、長い期間使えるデザインのものを選びたいと考えていました。
家族みんなで使うことを考えたらやっぱり好みがわかれる物でない方がいいと思ったのです。
今日の文房具「三菱鉛筆 鉛筆削り ユニパレット」
手動式 KH3326 ピンク
芯の削り具合の調整も2段階だけ、フォルムもくせがなく、子どもが使わなくなってその辺に置いてあってもインテリアになじむ感じです。
使ってみてわかったのが、削りカスがこぼれにくくて、激しく振ったりしなければ、傾けて持っても床にまき散らすことがありません。
削り過ぎることもないし、手動の鉛筆削りは何より場所を選ばず使えるのが魅力です。
電動は置く場所が限られてしまうので、その点は買ってみてから良かったと思った点でした。
子どもが欲しくなるような楽しい機能は何もついていませんが、不思議と存在がかわいいです。
あまり大きくもなく、余計な装飾や機能がついていない、鉛筆を削るだけの品と言えばそうなのですが、色合いがかわいいからか、フォルムが丸っこいからかむき出しで置いてあっても邪魔になりません。
1年生の子どもでも扱いやすく、学校に行き始めてすぐ一人で削れるようになりました。
かわいすぎないピンクなので、大人が使っていてもおかしくないというのもいいです。
何段階にも芯を削れるようなものもありますが、いろいろ試して楽しいのは初めだけ。
見た目も機能もシンプルなものが一番いいと感じさせてくれる文具のひとつです。