絵本の力ってすごい!子どもがまだ「むしばいきん」を信じています(笑)

 

各家庭によって考え方の違いはあると思いますが、我が家の子どもは低学年の今もまだ歯の仕上げみがきをしています。

かかりつけの歯科医の10歳くらいまでは仕上げみがきをした方がいいという助言を信じ、本人が激しく抵抗しない限りはまだまだ続けていきたいと思っています。

 

まわりの家庭を見ても、シーラントをしていたりフッ素を塗りに定期的に歯科医に通ったりと、自分たちが子どものころに比べて、歯のケアには敏感になっているよう、情報交換もしています。

 

幸い、我が家の子どもは今のところむし歯にはなっていません。

歯が生え始めたころに歯みがきについて嫌がらないよう、わかってもらえるような絵本がないか調べてみたら、いろんなのがありました。

 

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1歳頃からの読み聞かせに合うものを探して

 

最初に考えたのは、子どもが同じ目線で受け入れられるような雰囲気の絵本がいいなあというこことでした。

私の好みで言うと、

・簡単な言葉で表現されている

・絵がかわいくてカラフル

・子ども好みのキャラクターものではない

といった感じです。

 

どの絵本を見てみても、だいたい出てくるのは「むしばいきん」。

やっぱり、一番わかりやすい表現ですよね?

 

また、大好きなキャラクターが出てくる絵本だと、キャラクターにばかり興味がいってしまって、肝心の歯みがきについて頭に入っていかないのではないかと考えました。

 

あとは、こわい顔の「むしばいきん」より、ちょっとかわいい顔の方があまり怖がらせることもないのでは? と思って選んだのが「ゆっくとすっく」のシリーズです。

 

今日の絵本 「ゆっくとすっく しあげにはみがきもういっかい」

 

 

え・さこももみ ぶん・たかてらかよ ひかりのくに

 

タイトルを声に出して読んだ時に、子どもが言いやすそうなリズムだなと思って手に取りました。

仕上げみがきを嫌がるゆっくとすっくに、動物のお友達がいろいろ工夫をしてくれますが、なかなかみがこうとしません。

 

さいごに「むしばいきん」に会って、みがき残しがあるのを知られてしまいます。

「むしばいきん」に追いかけられた二人はいそいで仕上げみがきをしてもらいにかえります。

 

この絵本の「むしばいきん」はあまり怖い顔をしていなくてユーモラスな感じです。

あまり脅してはいけないと思いつつ、絵本を読み聞かせながら、

 

うちの窓からも「むしばいきん」がのぞいているんじゃない?

 

などと言っていたのを思い出します。

この絵本のおかげで、我が子は仕上げみがきを一度も嫌がったことはありません。

 

忘れているようで、頭の片隅には必ず残っているものです

 

この絵本を読んであげて良かったと思ったのが、我が家の子どもの一言です。

学校で使った歯ブラシを新学期前に交換するという話をしていた時に、

「学校でもちゃんとみがいているんだよ、むしばいきんが来ないように。」

と、真剣な顔をして言ってきたのです(笑)

 

まだ信じているんだなあというかわいさと、我が子の素直さ、そして絵本の力!

なんか、いろんな気持ちが湧き上がってきてついつい笑ってしまいました。

 

あの頃、我が子にはこの絵本で正解だったんだと思ったら嬉しくなって、しまってあった奥の方から出し、久しぶりに読んでみました。

私のその姿を見て、子どもが「その絵本、何? 新しいの?」と聞いてきたので、どうやら絵本自体のことは忘れていたようです。

 

私はそれでいいのだと思っています。
その時読んであげた絵本について忘れていても、理解して欲しかったことは頭にきちんと残っていて、今も影響を受けているのですから。

 

忘れているようでも、少しずつ子どもの性格や考え方などに反映されているのだと思います。

だから、出来るだけたくさんの絵本や本に触れてもらいたいと、あらためて感じました。