慌ただしい春だからこそ、出来るだけ「いい感情」の連鎖を。

年度末も忙しいものですが、年度初めも忙しいですよね。

今朝、通学路を歩く練習をしている親子を見かけました。

まだランドセルを背負っていないので、軽々とスキップしたりして楽しそうに歩いているのを懐かしい気持ちで見送りました。

 

新1年生のいる家庭では、いろんなものを用意して、それに名前を付けて、と毎日こまごまとやらなければならないことがたくさんあります。

 

懐かしい気持ちになったと同時に、ちょっぴり苦い気持ちも思い出しました。

 

スポンサーリンク

忙しいと余裕がなくなってしまいます

 

はじめての子どもが小学校へあがる時、親も何もかもがはじめてなので、要領がわるくて毎日焦っていました。

持ち物全部に名前をつけなければならなかったし、用意する物も、全部そろっているのか不安でしたし、いつも通りの生活は当たり前にありますし。

今考えれば、まったく自分に余裕がありませんでした。

 

こちらが忙しくしている周りを子どもはお構いなしにまとわりついてきます。

ちょっとしたことでも、がみがみ言ってしまっていました。

幸い、おじいちゃんとおばあちゃんがいたので、子どもの相手をしてもらうことも出来ましたが、ある日、階下から聞こえてきたことに、とってもびっくりしたのです。

 

おじいちゃんにちょっとしたことを注意されて、それに口答えした子どもの口調が、私が子どもを叱る時の口調にそっくり!

子どもも、はけ口がなくておじいちゃん八つ当たりしていたのでした。


なんというか、好き嫌いが分かれる絵本だと思います。

 

表紙をみると、みんな怒った顔。

はちがちくりとおうしを刺したところからはじまって、次々とアクシデントが起こります。

そして、みんながごきげんななめで、八つ当たりをしていって、最後は…?

 

翻訳の絵本ですが、とってもリズミカルな文章でユーモラス。

私は単純に子どもの好きなくり返しの絵本で、絵も色もはっきりとしていて楽しいなと思っていました。

 

でも、友人の子どもは次々と八つ当たりしていく様子が嫌だったようです。

よく考えればそうですよね。

アクシデントに巻き込まれて、そのやり場のない小さなイライラを他の人(動物)にあたるなんて、自分ならやめてほしいと思います。

それも次々と、連鎖していくんですから。

 

友人から話を聞いてからは、次々八つ当たりをしていく人や動物の場面のたびに

「こんなことしちゃだめだよね~」

なんて言いながら読み聞かせていました。

 

いい感情を連鎖させていくようにしていきたい

 

うちの子どもがおじいちゃんに八つ当たりをしていたように、自分が当り散らしたあとに、知らないところで、ちょっとした悪意がずっと続いているかもしれないんだなと思いました。

 

いいことの連鎖ならどんどん広がっていって欲しいと思いますが、嫌なことの連鎖なら止めたいし、自分がはじまりになりたくありません。

でも、人間ですから、時には八つ当たりをしてしまうこともあるかもしれません。

久しぶりにこの絵本を見て気づかされました。

いい感情だけを、できれば連鎖させたいなと思います。